すずな調剤薬局 認定かかりつけ薬局
居宅介護事業所(第4645141179号)

電話する

LINE

お知らせ 薬局の活動

日本医療マネジメント学会 第20回九州・山口連合大会(鹿児島)2022.11.4-5

投稿日:2022-11-04 更新日:

地域の調剤薬局との連携による在宅での医療用麻薬管理の工夫

¹公益財団法人慈愛会 かごしまオハナクリニック

²すずな調剤薬局

 

〇西方マリ子¹、林 恒在¹、隈元正太郎²

 

【はじめに】当クリニックは外来および在宅・施設療養者のかかりつけ機能を担っている。特に在宅医療の需要は顕著で、癌による終末期の在宅療養者の多くで医療用麻薬による症状緩和を必要とするが、その使用事例の増加に伴って、在宅現場における安心安全な麻薬管理上の様々な課題が生じてきた。

【目的】在宅現場における医療用麻薬の安心安全なしようと麻薬管理の新たな方法を模索する。

【方法】医療介護スタッフ、在宅患者、家族が皆安心して薬剤使用できる手段として、在宅患者への調剤実績豊富な調剤薬局との共働による医療用麻薬管理を実施した。患者は右腸骨骨腫瘍多発転移の90代女性で、看取りまで在宅療養を希望。癌関連の難治性の下肢痛に対する経口による投薬が困難となったため皮下持続投与への変更時点で同調剤薬局に依頼した。薬局保有の投与量モニタリングや料変更の遠隔操作が可能なデジタルデバイス(クーデックエイミーPCA®)を用いて、調合・配達・設置・開始までの一連の過程を包括的に依頼した。また開始時の薬液流量設定や疼痛悪化時のレスキュー使用方法、残量・積算量確認方法等は、薬剤師にて家族・本人・訪問看護師・クリニックスタッフで共有した。

【考察】本事例での使用経験を通じて、在宅現場における医療用麻薬の使用、管理に精通した薬剤師、調剤薬局との綿密な連携によって、当院スタッフだけで従来行ってきた薬剤の使用量確認や追加変更、デバイス更新目的の訪問頻度、薬剤投与に関するエラーを減らせること、利用者本人、介護者の薬剤投与に関する不安の軽減など、様々な利点を実感できた。一方で、デジタルデバイス使用に不慣れなことによる不安を抱く可能性や、一連のサービスに関する費用、利用者が増加した場合の薬局の対応許容度など、解決すべき様々な課題も想定され、使用経験の検証を重ねながら在宅現場におけるより安全な医療用麻薬管理を模索していきたいと考える。

-お知らせ, 薬局の活動

関連記事

採用情報

薬剤師、事務員スタッフの募集。

すずな調剤薬局の新たなチームの一員を募集してます!   すずな調剤薬局では、地域の医療体制を維持しつつ、在宅医療においては病院退院時に医療の質を落とさずに御自宅で過ごせるようできるように心掛 …

イベント

第38回日本臨床栄養代謝学会学術集会(神戸)2023.5.9-10

我々が実践する地域連携薬局としての取り組み-在宅短腸症候群患者に対する脂肪乳剤の供給を中心に   〇濱邉恵梨奈1、淵村佳奈1、隈元正太郎1、下山ひとみ1、楠元俊英1、武藤充2 1)すずな調剤 …

離島、医療資源の少ない地域への活動

離島・医療資源の少ない地域での外来・在宅医療における薬剤提供の在り方として、当局では2021年過ぎから陸では宮崎県、海を渡っては船で5時間くらいかかる三島村への医療資源の提供(コロナ禍ではワクチン接種 …

お知らせ

活動報告(学会等)

【2024】 ・第17回日本緩和医療薬学会年会(東京)5.24-25 在宅緩和ケアにおける地域連携薬局の役割 ~多職種連携強化のために薬局としてできること~ 〇冨吉紘史 、隈元正太郎 、楠元俊英 すず …

お知らせ

未承認薬の認可に関する活動

2023年2月21日13時に国会(第五分科会 厚労省関係)で医療的ケア児の未承認薬問題(SMOFlipid)について宮路代議士が質問されました。   録画の4:42:38 から話されてます。 …

〒890-0042
鹿児島県鹿児島市薬師2丁目27-8
TEL:099-230-0205 / FAX:099-230-0207
6台

営業時間/月~金 9:00~18:00 土 9:00~13:00
定休日/日祝日・年末年始

※各種クレジットカード・電子マネー

在宅訪問の患者さまには銀行引去(鹿児島銀行、ゆうちょ銀行)に対応。