『小児薬物療法認定薬剤師』
今回、認定薬剤師制度の1つである小児薬物療法認定薬剤師を紹介します。
この認定は薬剤師業務にとって病院(私は働いたことがないのですが、、、)や在宅の臨床に近い現場で働く薬剤師にとって勉強になります。
私にとって、この認定は小児の医療上の特性、輸液、未承認医薬品の認可、脱水や検査値等の考察で非常に勉強になりました。実際に大人の在宅の現場で、輸液などの考え方に応用が効いて知識が増えた実感があります。
以下、試験に関する内容になります。
試験の情報はあまりネット上で探しても見当たらないので自分で勉強法を見つけるのが大変でした。
【取得までの流れ】
①申込→②研修会→翌年2月に研修会のキーワード報告→③5月に試験→④9月に学会参加してレポート提出→⑤申請
【①申込時期】
・4月中旬
・小児薬物療法研修会(新規認定取得のための研修)
・開催日(開始日): 2022/07/01
・受講(受験)料: 55000円
【②研修会】
・7月1日から始まります。毎月、研修会があり、公開時期は2ヶ月間なのですが、2月にまとめて各研修会を視聴できキーワードを確認できます。
(今後、変更されるかもしれません)
【③試験】
・設問 70問(マーク数は100くらい)
・難易度→勉強しないと普通に落ちると思います。合格ラインがどれぐらいか情報が開示されてません。
受験者層も20-30代前半が多い印象でした。
認定者数
2020年
814名(3/1)
2022年
612名(6/30)、734名(9/30)
2023年
847名(3/31)、865名(6/30)
今年の受験者は250名近くいましたが、今までの認定者数から推測しても難易度が分かりません。
・時間 110分
・試験日 2023年5月20日(日) 東京へ日帰り
・発表日 7月5日
10時46分にメールで合格通知がきました。PECSを確認したら反映してます。会場では合否通知は7月初めとしか言われず、どこにも詳細な合格発表日がないため困惑🤔
・試験勉強開始時期→GW明けてから、1日4時間から12時間。恐らく70時間もいってないかと。
(仕事や学会以外はすべて勉強にあてました)
・自己採点→70-95%(何も対策しないと、この逆くらいのレベルの設問内容)
【感想】
設問数に対し時間が少なくギリギリ、見直す時間も少なく5分前くらいに解き終わりました。
設問内容は
・次の中から正解を1つ(2つ)選択せよ。
・次の中から間違いを1つ選択せよ。
内容を理解してないと解けない問題が多い気がしました。
確実に解けなかった問題が3題(血糖値に関する計算問題とか、、、)
業務上で短腸症候群や中心静脈栄養に携わっているので、実務における経験が役立ちました。
ただ新薬に関する設問や最後の方は実務で関わらないと分からない、研修でも聞いたことがないような問題が、、、抗体医薬品の記憶を辿ってマークしたら正解でした🤭
【勉強方法】
試験勉強の中心は、研修会(web)の視聴より研修添付のスライド(約2400枚)でした。
36タイトルあり、数が多く幅広いですが一通り勉強すると実務に役立ち考え方の幅が広がります。
要点だけをまとめて理解しながら勉強し、当たり前ですが、覚えるところは覚えて理解するところは理解。結局、試験までに8-10巡しました。
試験直前はiPadのGoodNotesにまとめたスライドを使って1時間で36タイトル振り返るくらいのペースで対策しました。
詳しい勉強法や試験内容に関して認定に興味のある方は、以下のアドレスに気軽に御連絡下さい。
tokusumoto@gmail.com